老後も田舎で暮らす

思いついたことをつらつらと

老人ホーム見学のポイント。入居申し込みしたい施設は見学すべき。

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老人ホームの入居の申し込みをする前に見学をすることをお勧めする。

というか、どこの老人ホームでも連絡をすると見学をするように勧められたし、施設内を案内して見学させてくれる。

ただ、私の見学した施設は田舎の一時金は不要、叔父の年金で賄える範囲で毎月の利用料を支払うような施設なので、テレビでみるような高級老人ホームではないということはお断りしておく。

 

アポイントメントは簡単だ。

希望の施設に連絡して入居申し込みをしたいのでと伝えると、希望の日時を聞かれるので希望の日程を伝えるだけ。

入居の申し込みの前に施設内を見せてもらうのは、施設や部屋の中を見るためだけではない。大事なことは職員の動きや他の入居者への接し方を観察すること。

基本的どこの施設も入居待ちの待ち行列ができていた。

申し込みをしてもすぐに入居とはならないので、多少問題があるなと思ってもとりあえず入居申し込みをする。入居申し込みは無料で、基本的な入居者の名前、住所、年齢、介護認定度、状態と私の名前、連絡先くらいだったと記憶している。

もしもの場合は多少の問題には目をつぶって入居した後に別の施設の入居待ちでもいいと思う。

完全にないなと思うならば、その場で入居申し込みをしなくてもいいと思う。

ないなと思う施設は入居の順番が回ってきた時に、別の施設に入居が決まりました、亡くなりました、家で看ることになりました、入院中、適当にごまかして断ればいい。

別に気に入りませんでしたなんてダイレクトに断る必要もない。嘘も方便である。

幸い私の場合は、最終的にかなり家からは遠いが満足のいく施設で翌月入居可能という施設を見つけることができた。

 

施設の見学で驚いたのはどの施設でも基本的に夜間帯は一人ないし、二人の職員でワンフロアをカバーしていること。

就寝しているはずはあくまで”はず”なので、動き回る老人がいるに違いない中、そんな人数で大丈夫なのかという疑問は見学する度に沸き上がった。職員の数の問題でそれが限界なんだろう。

そして、お風呂に毎日は入れないことが施設を探していて驚いたことの一つ。

当たり前にお風呂は毎日入るものと思っていたが、見学した施設では毎日入浴可能なところはなかった。一人で入浴できない老人では、職員が入浴介助をする。とても手が足りないので仕方がないのだろうとは思う。が、これは個人的には結構つらいなと思った。

また、刃物は厳禁というのも驚いたことのひとつだ。

けがをしたり、させたりを防ぐためだろう。ハサミやカッターもだめなんて、裁縫やクラフトが趣味だとだめじゃないかと思った。

 

見学した施設で私の側からここはないと思ったのは、職員が息せき切って走り回っている施設だ。完全に人手不足な施設は余裕がない。

余裕がない人はミスも犯すし、対応も雑になりがち。

虫の居所が悪ければ入居者にあたりもするだろう。

設備は素晴らしくても、こういうところは要注意だと思う。

 

見学した際に私が必ず確認したのは、退去の条件だ。

私が見学したところは一月以上か3か月以上の不在で施設から退去となる施設だった。

老人なだけに、医療行為が必要になる事態がいつ待っているかもしれない。

昼間は看護師がいたり、施設契約医師の訪問があっても、夜間の一般の職員だけで対応が無理な場合は入院になる。

入院となればひと月なんてあっという間だ。

迷惑行為で強制退去もあり得る。

申し込みの際には入居者の症状をごまかさず伝える。

最初から話だけでお断りされるようなら、その施設では対応は不可だ。

 

退去となればまた、施設探しをしないといけない。

入居施設がたとえ見つかっても、これでもう死ぬまで安心というわけではない。