竜巻とジュディ・ガーランド。
先日のアメリカの竜巻被害の映像を見て、これは身近で起きたらひとたまりもないなと思った。
CNNの報道では一番被害がひどいといわれているケンタッキー州で少なくとも74名の死亡が確認されている。
日本国内でも竜巻が起きていないわけではないけど、アメリカほど大きな竜巻はおきていないせいか、竜巻への備えについて耳にする機会はあまりない。
備えようにもいつどこで起きるか予測もつかず、かといって日本ではアメリカほど頻繁に起きない竜巻に多大なコストをかけて地下シェルターを備えるというのはなかなか難しそうだ。
竜巻に遭遇する事態になったらやれそうなこと
- 屋内では窓のない部屋へ移動し、カーテンを閉めて、窓からできるだけ離れる
- 屋外では頑丈な建物に避難するか、溝や頑丈な建物の隙間に身を隠す。
竜巻の被害は根こそぎという表現がぴったりの惨状では、すべてを運に任せるしかない気がする。
本来は他山の石でいるべきだが、運を天に任せるしかなさそうな竜巻に対岸の火事で、のんきに竜巻といえば『オズの魔法使い』だよなぁと。
ところが、『オズの魔法使』の映画をみようと思っていたはずが、気がつけば『オズの魔法使』の主演のジュディ・ガーランドの映画『ジュディ 虹の彼方に』を見ていた。あれ?
レネー・ゼルウィガーがジュディ・ガーランドを演じていたが、クレジットを見るまでレネー・ゼルウィガーだと気づかなかった。熱演だった。素晴らしい。彼女の代表作の一本になるはず。
映画にはジュディ・ガーランドがドロシーを演じていた時代と4回離婚をした後のジュディが交差して登場する。
幸せとはいえなかった生涯を送ったジュディ・ガーランドの話なので、見るのがつらくなってしまうかもしれない。でも、私は最後まで見てよかったと思う。
There is no place like home - 『オズの魔法使』でドロシーが言っていたが、生涯5度も離婚をし、子供とも離れ離れになったジュディにはhomeが見つけられなかったと思う。ただ、エンターティナーとしてはきっと最高のシーンで終わった映画で泣きそうだった。
映画の最後を『オズの魔法使』の引用で終わったこの映画、映画タイトルのJUDYはきっとドロシーが『オズの魔法使』で履いていたキラキラの赤い靴をモチーフにしているはずだ。