アマゾンプライムビデオで「Everybody’s Talking About Jamie ~ジェイミー~」を見た。
16歳のゲイの少年ジェイミーが主人公のミュージカル映画。
BBCのドキュメンタリーからミュージカルになり、そして映画化となったこの作品。
ドラッグクイーンに憧れるジェイミーが夢の為に一歩を踏み出し、最後には仮面をかぶった姿ではない自分のありのままの姿で生きていくことを決意する。
曲もとても良かったので、舞台でも観てみたい。
ストーリーはハッピーエンドで大満足まちがいなし。
ジェイミー16歳の誕生日からスタートし、プロムで終わる。
日本の教育制度とは違うので11年生で卒業、その後カレッジに行くようだ。
ゴージャスで素敵な赤いハイヒールがキーアイテム。
キラキラした赤いハイヒールを履きこなすその姿の美しいこと。
母親のマーガレットが素晴らしい。
愛する子として、全力でジェイミーを守りサポートする姿がこれぞ親の鏡のようだ。
実話をもとにしているはずなので、このマーガレットが本当に存在しているはずなのだ。
すごい!
全面的に子の味方。なんて心強い。
こんな育てられ方をしたら子供は歪みようがない。
そして、友達。
ムスリマのプリティ。
ジェイミーの話を真摯に聞いて、いつもジェイミーの背中を押す。
対して、両親が離婚して疎遠になった父は、男らしくないジェイミーを受け入れられない。見たくないものには蓋をするようにジェイミーと距離を置く姿が描かれている。
英国教会の見解は知らないが、少なくともカトリックの信仰として同性愛は受け入れられていなかったと思うので、信仰心の篤い西洋社会で自分の常識外のことを受け入れがたい人たちがいてもおかしくないと思う。
常識は時代や場所によって変わる。
古代ギリシアでは同性愛は普通だったし、日本の衆道は皆が周知のものだろうと思う。
未だに進化論を信じない人がいるように、固定観念を変えることができない人だっている。
人が変わるのを待っていたら自分の生涯は終わる。
人がどう思うかじゃなくて、自分がどう思うか。
みんなに認めてもらう必要はない。
世の中の常識にがんじがらめになりそうになったら、今の時代か場所が自分にあっていないと思えばいい。自分は一人ぼっちじゃないことを心に刻んで、自分を生きたらいい。