くるくる回すよ。
使う度にくるくる回している。
イヤホンを。
骨伝導イヤホンを使っている。
イヤホンを使おうと手に取る度に、装着向きが一目でわからなくてくるくる回す。
右手に音量調整ボタンが来て、後頭部にループが来るはずだからっと。
こっちか!ってよくやる。
骨伝導イヤホンは耳穴を塞がないところはいいのだが、装着までがすんなりいかないところが私にはいただけない。
一時、「話を聞かない男、地図が読めない女」って本が話題になったが、私も地図が読めない。性差じゃなくて、個人の差なんだろうけど、地図と自分の位置がすぐにはリンクできない。空間認知能力が低いんだろうな。
ポケベルと公衆電話の時代。
仕事で客先を訪ねるはずが、同じところをぐるぐる廻って目的地にたどり着けず、翌日訪問となったことがある。あの時、今思い返しても不思議なのだが、怒られなかったのはなぜだろう。相当、私がてんぱっていたから?翌日でいいと言ってくれた客先が優しかったのは間違いない。
初めての場所と方向音痴の人間は非常に相性が悪い。
自分の現在地を把握するのに、地図をくるくる、いや、ぐるんぐるん回す。
自分の目の前の方向と地図の方向が一致しないと、場所がよくわからない。
初めての場所のスタート地点から動き出すには、どの方向に向かうのが正しい方向なのか、まわりの建物を見ながら地図とにらめっこしないとわからない。スタートまでに時間が掛かる。
今はグーグルマップのおかげで、道案内してもらいながら初めての場所にもすんなり辿り着く事が可能ではある。グーグルストリートビューの便利なこと。事前に目的地がわかっていれば、予習も可能である。
上手くできなくてもツールがサポートしてくれるって素晴らしい。
空間認知を使うルービックキューブを私は一度も完成させたことがない。
やってみなよと言われて手に取ったこともあるが、考えるふりをして適当に動かしてみただけだ。苦手意識が先に立つものだから、端から考える気もおきない。
私がルービックキューブを完成させるには分解・再結合のプロセスが必要だろう。
マジックのようにみるみるうちに完成させる人たちをみると、すごいとしか思えない。
あの人たちの頭のなかはどうなっているのか。