突然の警察の訪問。でもちょっと待って。今すぐ会うのは無理。
警察が来た。
家にいるときは人には会えない姿でいる。
ノーメイクでだるだるの服装だ。
ノーメイクはマスクでなんとかなるとしても、この姿を人にはお見せできない。
対面でお話をということだったので、5分か10分くらいして出直して来てほしいとお願いした。
大慌てで着替える。
もう、突然の訪問とか勘弁してほしい。
警察の世話になる用事は思いつかないから、ネットで ”警察 訪問” を検索。
このご時世、警察と名乗る不審者がいないともいえないし。
ネットの検索結果によると巡回連絡なるものだと思われる。
そういえば過去にもあった。
一度はノーメイク、だるだるTシャツ、短パンの姿でうっかりドアを開けて、
警官になった同級生に遭遇した覚えがある。
もう本当に消し去りたい思い出だ。
そうこうしているうちにインターフォンが鳴る。
ちょっと早すぎじゃないか。
まだ、警察に電話して巡回連絡をやっているかを確認するか決めてなかったのに。
警察の服装でも最近はコスプレしてる犯罪者もいるし、素人さんには見分け方なんてわかんないし。
ちょっとびくびくしながらも意を決してドアを開ける。
目的は予想通りの最寄りの交番の巡回連絡だった。
警察の服装でもちょっと心配でと告げると警察手帳を見せてくれた。
警察手帳を見ても、本物かどうか私にはわからないけどな。
巡回連絡で回っているけれど、協力は無理にとは言わないと言われたが、
安い警察のコスプレでないことは確実な風貌であったので、連絡先を教えた。
大学生とか警察に連絡先を聞かれたと、後日、親御さんからそんなことがありますかと問い合わせの連絡があったりしたらしい。
うん。
わたしも心配。
連絡先が事故や災害の時に役立つことはわかる。
特に独り身だと警察が連絡先を把握しているメリットは大きいと思う。
突然訪問するのも、直接、取り繕えない素の住民をみて怪しいやつじゃないかを見極める目的もあるんじゃないかと思う。
でも、警察官ってだけでは全幅の信頼はできないし。
田舎だからと安心はできない。
今のご時世、難しいですなぁ。